【ブログ】損益計算書の読み方①

 ご覧いただきありがとうございます。今回は損益計算書の読み方についてお伝えしたいと思います。

損益計算書とは?

 損益計算書とは、一定期間における企業の収益と費用と利益(または損失)を明確にする書類のことです。簡単に言うと会社の社員全員が一丸となって頑張った結果を表します。

損益計算書は各段階利益を見る。

 損益計算書では、次のような各段階ごとの利益を見ていきます。
  ①売上総利益
  ②営業利益
  ③経常利益
 上から下に見ていくことで、どこで利益が出ていて、どこで損失が出ているかがわかります。

①売上総利益

 売上総利益は、売上高から材料費や仕入れなどの売上原価を差し引いた利益のことを指します。「粗利益」や「粗利」とも言います。売値から仕入値を差し引いたものを指しますので、ここがマイナスだと商品を売れば売るほど損をする状態になっており商売が成り立ちません。

②営業利益
 営業利益は、売上総利益から販売費及び一般管理費(販管費)を差し引いた利益のことを指します。販管費には従業員の人件費や広告宣伝費、事務所家賃などが含まれます。そのため、営業利益は本業から得られた利益を表しています。
 基本的には販管費の大部分は固定費が占めています。販管費が大きいことで営業利益を圧迫している場合は、事務所家賃や広告宣伝費などの固定費の見直しが有効かもしれません。

③経常利益
 経常利益は、営業利益に営業外収益を足して、営業外費用を差し引いた利益のことを指します。営業外利益には本業以外の収入である受取利息や配当金などが含まれます。また営業外費用には、借入金に対する利息などが含まれますので、経常利益は本業以外の活動(主に財務活動)など会社の運営も含めた状況が反映されます。そのため、会社の持続的な収益力を分析するために利用されます。
 借入が大きく利息負担が大きい場合には経常利益は小さくなるため、借入金の返済などの対応を検討する必要があります。

決算書を見てみましょう。
 この内容を踏まえてぜひ一度ご自身の会社の損益計算書を見てみてください。複数年分の損益計算書を並べてみてみると、推移もわかるので新たな気づきがあるかもしれません。