【ブログ】資金繰り表は倒産を避けるための羅針盤
ご覧いただきありがとうございます。今回は資金繰り表について、その必要性と効果について書いていきます。
決算書で損益はわかっても、資金の動きは損益とは異なります。黒字であっても資金繰りがひっ迫することで黒字倒産することもあります。
今回は、なぜ資金繰り表の作成が必要なのか。作成することでどんなメリットがあるのかお伝えします。
資金繰り表とは
資金繰り表とは、将来の一定期間における収入と支出の結果、月末の残高がいくらになるのかを事前に把握するための資料のことです。
なぜ資金繰り表が必要なのか
会社が倒産するかどうかは、黒字or赤字よりも資金繰り次第です。
たとえ赤字であったとしても資金繰りが回っていれば倒産しませんし、逆に黒字であっても資金繰りが回らなくなってしまうと倒産してしまいます。
(いわゆる黒字倒産です。)
特に売上が順調に伸びている時は、仕入れなどの費用も増えていきますので注意が必要です。
このように資金が行き詰ってしまうことを防ぐために資金繰り表を作成して、先々の状況を把握することが重要です。
どんな効果があるのか
資金繰り表を作成して先々の状況をある程度把握することで、早期に対策を講じることができます。
資金繰り表を作成した結果、数か月後に資金繰りが厳しい状況になることがわかれば、前もって何かしらの手段を講じることができます。
具体的には、
・融資などの資金調達をする。
・売掛金を早めに回収できるように取引先と交渉する。
・必要性の低い資産を売却する。
・不要な経費を削減する。 などが考えられます。
このような手段を講じるにも時間がかかりますので、資金繰り表を作成して余裕をもって対策することが重要です。