【ブログ】資金繰り表の作成方法
ご覧いただきありがとうございます。前回は資金繰り表の必要性と効果について説明しましたので、今回は具体的な資金繰り表の作成方法について説明していきたいと思います。
資金繰り表に決まった様式はありません。
資金繰り表には、貸借対照表や損益計算書のように決まった様式はありませんので、会社ごとに自由に作成できるものです。
とはいえ、「どうしたら良いかわからない。」という方のためにおおよその作成方法について書いていきたいと思います。
資金繰り表の作成手順
Excelを開いて以下の手順で作成していきます。(今回は月次の資金繰り表作成を想定しています。)
①収入と支出の各項目を作成する。
②枠の調整や線などを入れる。(見やすいように整える)
③合計など必要な計算式を入力する。
④金額を入力する。
①収入と支出の各項目を作成する。
縦に収入と支出の項目を入力していき、横に各月を並べていきます。
1番上は「前月繰越金額」、1番下は「次月繰越金額」とします。
②枠の調整や線などを入れる。
枠の幅を調整し、線を入れるなどして見やすくしていきます。
③合計など必要な計算式を入力する。
「収入計」、「支出計」、「収支」の欄に計算式を入れていきます。
4月の「次月繰越金額」は、「前月繰越金額+4月の営業収支+4月の営業外収支+4月の財務収支」となるようにし、5月以降の前月繰越金額には各月の前月の「次月繰越金額」が入るようにします。
④項目に金額を入力します。
各月の項目に金額を入力していきます。
「次月繰越金額」がその月末の現金残高になりますので、前年の同じ月と比較して違和感などがないか確認してみてください。
違和感がある場合は、入力項目が漏れているか、計算式がうまく入っていない可能性があります。
作成した資金繰り表を見てみましょう。
作成した資金繰り表を見て、状況を確認してみましょう。
少なくとも以下の項目は必ず見ておいてください。
・営業収支がプラスになっているか。
・月末残高(次月繰越金額)がマイナスになっていないか。
月末残高がマイナスになっている場合、資金ショートする可能性が高いため、資金調達などの対策を考える必要があります。