【ブログ】損益計算書の読み方②
ご覧いただきありがとうございます。今回は前回に引き続き損益計算書の読み方についてお伝えしていきます。
前回は、損益計算書の構成についてお伝えしましたので、今回は経営指標を使ってより詳細な読み方についてお伝えしたいと思います。
損益計算書の経営指標
経営指標を使って収益性の分析をしていきます。具体的には以下の3つを使います。
①売上高総利益率
②売上高営業利益率
③売上高経常利益率
それでは1つずつ見ていきます。
①売上高総利益率
売上高総利益率は、売上高から売上原価を差し引いた売上総利益が売上高に占める割合のことをさします。
売上高総利益率=売上総利益÷売上高×100(%)
売上高総利益率は、商品を作って売った結果もしくは仕入れて売った結果、どれくらい儲かったのかといったコスト管理の状況を表します。卸売業では10%程度、小売業では30%程度、製造業では20%~30%程度が目安になります。
②売上高営業利益率
売上高営業利益率は、売上総利益から販管費を差し引いた営業利益が売上高に占める割合のことをさします。本業によって得られた利益(営業利益)が売上高に占める割合をさします。
売上高営業利益率=営業利益÷売上高×100(%)
売上高営業利益率は、効率的な営業活動ができているかどうかを表します。売上高営業利益率は、卸売業では3%程度、小売業では5%程度、製造業では7%程度が目安になります。
③売上高経常利益率
売上高経常利益率は、営業利益に営業外収益を足して営業外費用を差し引いた経常利益が売上高に占める割合のことをさします。
売上高経常利益率=経常利益÷売上高×100(%)
売上高経常利益率は、本業以外の活動(主に財務活動)など会社の運営も含めた収益性を表します。借入金の利息負担が大きいとこの数値が小さくなる可能性があります。卸売業では、1~3%程度、小売業では3~5%程度、製造業では5~7%程度が目安になります。
決算書を見てみましょう。
この内容を踏まえてぜひ一度ご自身の会社の損益計算書を見てみてください。複数年分の損益計算書を並べてみてみると、推移もわかるので新たな気づきがあるかもしれません。